デイケア雅の郷
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リハビリテーション
 ひとくちメモ
日本脳神経外科学会専門医、日本脳血管内治療学会専門医である私が最近の耳よりな情報について意見を交えて書き記しています

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高血圧と脳卒中
 

高血圧は脳卒中の最大の危険因子です。高血圧の人の脳卒中による死亡率は正常血圧者の5倍に達します。
高血圧がつづくと血管に強い圧力がかかるために、血管にダメージをあたえてある種の動脈硬化を進みやすくします。
高血圧が細動脈に及ぶと、急激な血圧上昇で血管が破れて脳出血を起こしたり血管の内腔が狭くなり、血流がよどんで血管を塞ぐラクナ梗塞を起こすこともあります。
最近は食生活の欧米化により日本人にも多くなっています。
高血圧を見つけてコントロールするには30代になったら定期的に血圧チェックをすることが勧められます。
高血圧は遺伝的な素因も影響しますから家族や血縁に高血圧や脳卒中の人がいる場合には特に注意が必要です。大部分は原因のわからない本態性高血圧です。
高血圧の危険因子としては食塩、肥満、寒冷刺激、運動不足、ストレスなどが挙げられます。
高血圧の人の生活の注意としては、こうした危険因子を一つ一つ押さえていくことが必要です。
降圧剤使用の目的は血圧の安定によって、脳卒中や心筋梗塞など生命にかかわる病気を防ぐことにあります。
高血圧があればすぐに降圧剤を処方されると考えがちですが、実際には各種検査の上で判断しています。一般的に最大血圧が160mmHg以上、または最小血圧が100mmHg以上では基本的に降圧剤を使用します。
降圧目標は人によって異なります。動脈硬化があり、血管が狭くなっている場合には少し高めの血圧にしておかないと、必要量の血液が流れず、脳血栓になる可能性があります。
お年寄りで最小血圧が低い場合には動脈硬化が進行していると考え、血圧を下げすぎないように注意しなければいけません。

生活習慣を是正しましょう
食塩の制限:1日10−6g以下


血圧を下げる食生活のポイント
  ○食塩を制限する
○たんぱく質は十分に取る
○ビタミン・ミネラルをたっぷり取る
○食べすぎを防ぐ



血圧測定
  ○病院にて
計測前少なくとも10分くらいは座って、安静にしてから測ってください。詳しくは看護師さんの指示に従ってください。

○自宅にて
一週間に1−2回で十分です。一日の主な活動が終わった一定の時間帯、一般的には夜九時頃に測るのが適当です。

冬と夏の血圧対策
  寒暖の差に気を付け急激にからだを冷やさないように注意することが必要です。皮膚に強い刺激を受けると血圧は急上昇します。これが引き金となり、脳卒中の発作を起こしている例も少なくありません。
夏は冬に次いで脳梗塞の発生が多くなっています。夏には多量の汗をかきますが、水分が不足すると血液が濃くなって流れにくくなります。お年寄りに多いのですが、これはのどが渇いてもそのものについての感受性も鈍っているので脱水症状を起こしやすくなります。

入浴
 

血圧の高い人はぬるめの湯に入ることをおすすめします。血管が収縮しにくく、神経をしずめる効果があり有効です。湯温は、冬は40度、夏は38度くらいが良いでしょう。

○脱衣場は温かくする
室温の差が大きいと、血圧が上がります。できれば冬は脱衣場には暖房器具を置くことをおすすめします。
○入浴後は水分補給を
汗をかいたら水分補給も大事です。水分が十分でないと血流が低下して脳梗塞、心筋梗塞を起こすことがあります。


便秘を防ぐ
 

排便のためにいきむと、腹圧がかかり血圧が急上昇します。30−80mmHgくらい上がってしまいます。普段から便秘を防ぐことも必要です。そのためには水分や繊維を含むものを多くとることが重要です。

○便座は洋式を
しゃがむ姿勢は血圧を上げやすいので、できれば便座は洋式にするのが安全です。
○尿意をがまんしない
がまんすると血圧が上がります。この状態で排尿すると急激な血圧低下から失神する人もいます。




高血圧は脳梗塞になりやすいのか?
  現段階においては、脳卒中の発症に関与している。
収縮期血圧160mmHg以上が発症リスクは3.46倍、拡張期血圧95mmHg以上は3.18倍と報告されました。

再発予防の降圧療法に関して
  有効であるとする報告では、ACE阻害剤、またはACE阻害剤と利尿剤の併用で脳卒中の再発が28%下がったとしています。
また再発効果はないとする否定的な古い報告もあります。



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